- 2021年5月29日
- 2021年6月14日
梶谷真司『考えるとはどういうことか』の違和感~「哲学対話」と「対話」は同じものか?
流行の兆し?を見せる「哲学対話」「哲学カフェ」と言われる市井の哲学の場。 今回は、多くの団体・会合の主宰者・参加者の間で参照されている、梶谷真司・東京大学教授(哲学・比較文化)の『考えるとはどういうことか~0歳から100歳までの哲学入門』を取り上げま […]
流行の兆し?を見せる「哲学対話」「哲学カフェ」と言われる市井の哲学の場。 今回は、多くの団体・会合の主宰者・参加者の間で参照されている、梶谷真司・東京大学教授(哲学・比較文化)の『考えるとはどういうことか~0歳から100歳までの哲学入門』を取り上げま […]
古代ギリシアにおいては、自由民の年長男性と少年が恋愛関係を結ぶ、いわゆる「少年愛」が盛んでした。 特に、アテナイの哲学者ソクラテスのそれは有名であり、その姿を弟子であるプラトンが対話篇に描いています。 プラトン対話篇のソクラテスが、どこまで史実のソク […]
やや流行の兆し?がみえる哲学カフェ・哲学対話と呼ばれる試み。 大学などのアカデミズムではない市井の場で、社会的立場・地位、年齢性別に関係なく、日常の疑問などを語り合う場として、注目されているようです。 日本全国で、数百単位でそのような会が存在している […]
戦争を描くと、じつはみんなが考えるような戦争映画にはなりようがない。戦闘しか描けないから。そして戦闘じゃない戦争を描くとどうなるかっていうと「(機動警察)パトレイバー2(the Movie)」にしかならないよ。 押井守・岡部いさく『戦争のリアル』エン […]
私には、“東京”がどうあるべきかを性急に考えるよりは、“東京”とは何であったかを内側から自覚するほうがはるかに重要であろうと思われるのである。 磯田光一『思想としての東京』講談社、1992年、44頁。 既に公開から30年が経過しましたが、全く色褪せな […]
前回、《池田晶子の哲学書おすすめ本6選~アカデミズムではない哲学への誘い》という記事を書きました。 今回は、その蛇足といいますか、彼女に関してあれこれ思ったことを。 「哲学の巫女」というか「女喧嘩師(哲学)」みたいなところがある彼女ですが(笑)、まあ […]
「巫女(シビュラ)は、狂った口で、 笑いなく、飾りなく、荒ぶる言葉を発しつつ、 (その声をもって千年の外に達し) 神に駆られて。」 ヘラクレイトス断片92 現在も根強い人気で読まれ続けている哲学者に池田晶子(1960-2007年)がいます(ご本人は「 […]
「諸君、死を逃れることは困難ではない、むしろ悪を脱れることこそ遥かに困難なのである。」 プラトン『ソクラテスの弁明』岩波書店、1996年、54頁 。 大杉漣主演の2018年の映画です。 大杉がプロテスタントの教誨師として、死刑囚たちと向き合っていく姿 […]
哲学カフェみたいなところに出入りする機会があったんですが、そこで話していると、まあ、色々な思想家とかの人名が出て来るわけです(※多少フェイクを交えています)。 「池田晶子が・・・」 「永井均が・・・」 そんな感じで会話の中で人名を言っていると、主宰者 […]
「地獄への道は、善意で舗装されている。」 ゲーテ 最近、流行(?)の哲学カフェ(哲学対話)ですが、実は、この活動は、その「哲学」という名称とは裏腹に「反知性主義」的な傾向が潜んでいるのではないかと、疑うようにな […]