• 2021年8月23日
  • 2022年2月6日

TBSドラマ「インスマスを覆う影」(主演:佐野史郎)~日本に舞台を移した異色のホラー(クトゥルフ神話)

ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説『インスマスの影』(インスマスを覆う影)を、舞台を現代日本に置き換えて、翻案したドラマです。 1992年、1時間の単発ドラマでした。 【あらすじ】 若手写真家の平田拓喜司(演:佐野史郎)は、旅行雑誌の入社面接 […]

  • 2021年8月22日
  • 2021年8月22日

ラヴクラフト『インスマスの影』~脱出劇の傑作(クトゥルフ神話)【名作紹介】

一九二七年から二八年にかけての冬、連邦政府の役人たちはマサチューセッツ州の古い港町インスマスの状況について、奇妙な秘密調査を行った。 ラヴクラフト『インスマスの影』新潮社、2019年、390頁 冒頭、こんな一文で始まるのが、ハワード・フィリップス・ラ […]

  • 2021年8月20日
  • 2021年8月20日

「8月ジャーナリズム」の退潮と民主主義の退潮~リベラル・アーツの意義(8/15終戦記念日に寄せて)

「8月ジャーナリズム」という言葉があります。毎年8月になると、テレビなどで戦争特集が組まれて、8/15の終戦記念日でピークになる現象を揶揄した言葉です。 「8月だけ、戦争特集を次々に打ち出すのは如何なものか?」という疑問が背景にあるようですが、果たし […]

  • 2021年8月8日
  • 2022年6月8日

オーベルシュタインの政治学【後編】~ラインハルトと「王の二つの身体」(銀河英雄伝説の考察)

★前編はこちら ⇒オーベルシュタインの政治学【前編】~マキャベリズムと国家理性(銀河英雄伝説の考察) 「あの男は、予の存在が王朝の利益と背反するときは、予を廃立するかもしれぬな」 (皇帝ラインハルト) 田中芳樹『銀河英雄伝説10』東京創元社、2009 […]

  • 2021年8月8日
  • 2022年6月8日

オーベルシュタインの政治学【前編】~マキャベリズムと国家理性(銀河英雄伝説の考察)

「予はオーベルシュタインを好いたことは、一度もないのだ。それなのに、かえりみると、もっとも多く、あの男の進言に従ってきたような気がする。」 (皇帝ラインハルト) 田中芳樹『銀河英雄伝説10』東京創元社、2009年、117頁 田中芳樹『銀河英雄伝説』と […]

  • 2021年7月28日

杉浦功一・大庭弘継『「銀河英雄伝説」にまなぶ政治学』~見よ、政治学の威力を【雑感・感想】

田中芳樹の『銀河英雄伝説』(銀英伝)といえば、日本のSFに大きな足跡を遺したスペースオペラの傑作です。 今更ですが、一応、あらすじをご紹介しておけば、 西暦を遥かに超えた未来。 銀河全域に進出した人類は、民主主義の失敗を経て、人類統一政体における初の […]

  • 2021年7月17日
  • 2021年11月20日

丸山真男と東京オリンピック~今だからこそ論文「超国家主義の論理と心理」を読んでみる【後編】(「令和」天皇制国家の支配原理)

★前編はこちら ⇒丸山真男と東京オリンピック~今だからこそ論文「超国家主義の論理と心理」を読んでみる【前編】(無責任の体系と多頭一身の怪物) 抑圧の移譲 「個人」が自律的・主体的に意識されないままで、天皇に近い層から最も遠い層に至るまで、全臣民が配置 […]

  • 2021年7月17日
  • 2021年11月20日

丸山真男と東京オリンピック~今だからこそ論文「超国家主義の論理と心理」を読んでみる【前編】(無責任の体系と多頭一身の怪物)

何(・)と(・)なく(・・)何物かに押されつつ、ずるずると国を挙げて戦争の渦中に突入したというこの驚くべき事態は何を意味するか。 丸山真男『超国家主義の論理と心理 他八篇』岩波書店、2015年、30-31頁。 新型コロナウイルスのパンデミックという事 […]