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SF

  • 2020年12月25日
  • 2022年11月12日

機動戦士ガンダム『一年戦争全史』~虚構とリアリティへの執念

筆者は歴史学者として問いたい。地球連邦に国家元首がいるとすれば、それは何者であるかと。その職名、個人名いずれもが、あらゆる文献から排除されていることは、いったい何を意味するのかということを、研究生命を賭して問うものである。 『機動戦士ガンダム 一年戦 […]

  • 2020年12月23日
  • 2020年12月23日

小林恭二『ゼウスガーデン衰亡史』~巨大資本は国民国家を解体するか?

【あらすじ】 後に日本国の独立をも脅かす存在となる『ゼウスガーデン』の前身『下高井戸オリンピック遊技場』が産声をあげたのは一九八四年九月一日のことである。 小林恭二『ゼウスガーデン衰亡史』福武書店、1991年、4頁。 場末の遊園地が、双子の天才によっ […]

  • 2020年12月5日
  • 2021年4月28日

映画「首都消失」~それでも愛すべき80年代SF映画

「新宿!新宿御苑!!」 (本編より:EP-3E機内の朝倉) 【あらすじ】 突如、何の前兆もなく、高さ2キロ、半径30キロに及ぶ巨大な「雲」に首都東京は覆われる。 「雲」は、一切の通信・交通を遮断し、何人も寄せ付けない。首都圏2000万人の住民の安否も […]

  • 2020年10月5日
  • 2022年7月27日

大樹 連司『GODZILLA 怪獣黙示録』&『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』~過去作にない「新たな恐怖」

―これは、人類の滅びがはじまった時代についての記憶であり、そしてまた、未だ真の絶望を知らない、幸福な時代の記憶である。 大樹 連司『GODZILLA 怪獣黙示録』角川書店、2017年、20頁。 アニメーション作品「GODZILLA」(通称:アニゴジ) […]

  • 2020年7月16日
  • 2020年7月16日

映画「ストーカー」(監督アンドレイ・タルコフスキー)~異色のソ連SF映画とチェルノブイリ

原作はソ連のSF作家ストルガツキー兄弟の1970年代初頭のSF小説です。1979年に、同じくソ連の映画監督アンドレイ・タルコフスキーにより「ストーカー」のタイトルで映画化されました。 あらすじ ある地域に突然出現した異常現象発生地帯。頻発する異常現象 […]

  • 2020年7月16日
  • 2020年9月11日

ストルガツキー兄弟『路傍のピクニック』~「虫」と「人間」のファーストコンタクト

ソ連の作家ストルガツキー兄弟のSF小説です 後にソ連の巨匠アンドレイ・タルコフスキーにより映画化されました(タイトルは「ストーカー」)。 あらすじ ある街に、突如「何か」が起こり、その地域は異常な、人類の科学では理解できない現象が頻発し、想像を絶する […]

  • 2020年5月18日
  • 2022年5月12日

「スターシップ・トゥルーパーズ」~軍国主義よ、こんにちは

ロバート・A・ハインラインの“悪名高い”(?)SF小説『宇宙の戦士』の実写映画化です。 監督は「ロボコップ」や「トータルリコール」のポール・バーホーベン。悪い予感しかしない(誉めています)。 【あらすじ】 近未来の地球連邦。地球外の惑星への進出過程で […]

  • 2020年5月3日
  • 2021年9月25日

米軍の対ゾンビ作戦計画~机上の空論は空論に非ず

「真の将軍は、危険に際して有り得そうなことだけでなく、あり得ないことも勘案するものである。」 マウリキオス『ストラテギコン』 「非常事態計画8888-11(CONPLAN8888-11)」 2011年にCNNが、アメリカ戦略軍が作成していた計画「非常 […]

  • 2020年4月19日
  • 2020年4月20日

映画「ブルークリスマス」~「政治」の本性を暴いた異色のSF邦画

監督:岡本喜八、脚本:倉本聰による異色のSF映画です。1978年の作品ですが、そのテーマ性は色褪せません。 【あらすじ】 世界各地で未確認飛行物体(UFO)による第二種接近遭遇事件が頻発していた。 そして接近遭遇した人々は。全員が血液の色が赤から青に […]