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「哲学」の検索結果69件

  • 2021年6月13日
  • 2021年9月25日

H・J・マッキンダー『デモクラシーの理想と現実』読後雑感~アメリカの世界戦略は、ここに全て書かれている(地政学)

東欧を支配する者はハートランドを制し、 ハートランドを支配する者は世界島を制し、 世界島を支配する者は世界を制する。 H・J・マッキンダー『デモクラシーの理想と現実』原書房、1985年、177頁。 その学問において、およそ避けて通れない古典というもの […]

  • 2021年6月8日
  • 2022年10月15日

映画「ブックセラーズ」感想・雑感~本の「死」を巡っての悲観論と楽観論

売って後悔している本はない。後悔しているのは買えなかった本だけです。 (本編より) ちょうど、NHKの教養番組『100分de名著』でレイ・ブラッドベリィの『華氏451度』が取り上げられているのですが、だからという訳ではありませんが、ドキュメンタリー映 […]

  • 2021年5月29日
  • 2021年6月14日

梶谷真司『考えるとはどういうことか』の違和感~「哲学対話」と「対話」は同じものか?

流行の兆し?を見せる「哲学対話」「哲学カフェ」と言われる市井の哲学の場。 今回は、多くの団体・会合の主宰者・参加者の間で参照されている、梶谷真司・東京大学教授(哲学・比較文化)の『考えるとはどういうことか~0歳から100歳までの哲学入門』を取り上げま […]

  • 2021年4月23日
  • 2024年5月29日

映画「未知への飛行」感想(オリジナル版とリメイク版)~「政治的に正しい」たったひとつの冴えたやり方

「未知への飛行」(原題 フェイル セイフ)オリジナル1964年/リメイク2000年 「エホバ言給ひけるは汝の子、汝の愛する息子、即ちイサクを携てモリアの地に到り、わが汝に示さんとする彼所の山に於て彼を燔祭として捧げるべし」 創世記 22章 【あらすじ […]

  • 2021年3月6日
  • 2021年3月8日

邦画・アニメに見る内閣総理大臣像~フィクションで描かれてきた「有事」の首相のイメージ

ピッチャーズ・マウンドに立つ投手のように孤独感を味わうのも歴代の総理と同じだと瀬川は感じた。たまにサードやファーストから声がかけられることはあるが、しょせん、投手は孤独だ。ピッチャーズ・マウンドに立つと、口汚いスタンドからの野次がどれほど反響し腹に応 […]

  • 2021年2月26日
  • 2021年7月11日

ハンス・ケルゼン『プラトニック・ラヴ』批判~真の「恋愛」とは何か?(プラトン『パイドン』と『饗宴』の断絶?)

古代ギリシアにおいては、自由民の年長男性と少年が恋愛関係を結ぶ、いわゆる「少年愛」が盛んでした。 特に、アテナイの哲学者ソクラテスのそれは有名であり、その姿を弟子であるプラトンが対話篇に描いています。 プラトン対話篇のソクラテスが、どこまで史実のソク […]

  • 2021年2月20日
  • 2023年1月22日

海外ドキュメント「世界一豪華な刑務所の内側」感想~なぜ「社会防衛」にばかり拘るのか?(ノルウェーの刑事政策)

先日、NHKで、「世界一豪華な刑務所の内側」(原題:The World‘s Most Luxurious Prison/イギリス 2020年)が放送されました(NHKの「BS世界のドキュメンタリー」及び「ドキュランドへようこそ」内にて)。 舞台は、ノ […]

  • 2021年2月4日
  • 2021年11月23日

渡辺一史『北の無人駅から』読後雑感~“試される大地・北海道”、本当に試されているのは誰なのか?

これら無人駅の物語を通して、私は自分の足元にある「北海道」を確かめたいと思ったし、そこから透けて見える「日本」そのものを見つめなおしたいと思うようになっていた。 渡辺一史『北の無人駅から』北海道新聞社、2012年、9頁(はじめに) この本を、全く何の […]

  • 2021年1月9日
  • 2021年9月27日

「重たい」絵本・児童文学たち~社会、戦争、文明、正義、死を考えるための6選【小学校高学年】(読書感想文)

今回は、小学校の高学年くらいのお子さんを想定して選書した児童書(児童文学・絵本)を御紹介します。 いずれも、その背景にある思想は、子どもたちが深く考えうるきっかけになるものばかりと思います。但し、内容は正直「重たい」です。 特に、国語や社会科の好きな […]

  • 2020年12月2日
  • 2022年1月2日

押井守×おおのやすゆき『西武新宿戦線異状なし』~永遠の「少年」たちの革命ごっこ

「血を流すべき時に流さなかった歴史のツケは必ずまわってくるってことさ。 内戦ひとつまともにできねえオレたちの国みてェにな」 『西武新宿戦線異状なし』日本出版社、1994年、124頁(カントク) 【あらすじ】 静岡で平凡に暮らす高校生丸輪零。そんな日常 […]