伝説のラジオドラマ「あ、安部礼司」の思い出どぇす~刈谷勇を待ちながら(ガンダムから感動の結婚式まで神回総復習)

日曜日の黄昏時、TOKYO・FMリスナーを笑いと涙に包み込んでいる伝説の番組があることをご存じでしょうか?

「NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE」です。

毎週日曜日、17時から17時55分までの55分間放送されている連続ラジオドラマです。

今回は、そのファーストシーズンから聴いている不肖私が、その思い出を振り返りたいと思います。

驚きの御長寿番組

ファーストシーズン(シーズン1)がスタートしたのが、2006年4月でした。

なんと、既に、15年も続いているんです!

現在(2021年2月)は、シーズン15に突入しています(1シーズン1年)。

もう800回に到達しそうです。

55分のラジオドラマが800回ですよ。一体、どうなっているんでしょうか。笑うしかありません。

ドラマは、神保町にある中堅企業「大日本ジェネラル」の平均的社員 安部礼司の仕事とプライベートのドタバタをコメディタッチで、しかし、時にセンチメントに、時に感動的に描いています。

リアルの時間と連動しているので(つまりサザエさん状態ではなく)、安部礼司が登場時は35歳のナイスサ―ティーズだったんですが、大恋愛、結婚、二児の父となり、今や五十代目前・・・。

彼を取り巻く人々とも、出会いと別れを繰り返し・・・。

忘れられない人々 (笑)

安部礼司といえば、様々なゲストまたは準レギュラーが登場します。その中でも、印象に残っている人物たちをピックアップしていきます!

赤井彗星

六本木ヒルズにある大手IT企業のシャア長(社長)にして、安部礼司の義兄(妻の兄)です。

言うまでもなく、あのジオン軍の仮面の大佐そのまんまです。そして声優も池田秀一その人なんです!

登場の度に、全国のガンダムファンを狂喜させるシャア長!

妹の優ちゃんを「クラハーシア」呼ばわり(笑)。アルテイシア(セイラの本名)が元ネタですね。

ちなみに安室礼司という問題社員も登場、勿論、声優は古谷徹(!)

この二人が同時出演する回は、やっぱり両者の対決になる訳で、ボーリング対決ありましたね(第48回)。

ともかく、優ちゃんの家族は結構ぶっ飛んでましたね。

シーズン3で、シャア長からの、優ちゃんと安部君へのプレゼントが、CCレモンホール(当時。旧渋谷公会堂)でのウェディングパーティー!!さすがIT系社長。

他の家族も、政財界の実力者ぽい(笑)おじいちゃんや、スーパーキャリアウーマンで、アフリカで井戸を掘っているお母さん(なぜかお父さんはいたって普通)。

尾藤(びとう)

大場 嘉門部長の同期にして最大のライバル。部長より偉い取締役(同期出世頭)の尾藤です。

ことあるごとに大場部長やその部下の安部礼司らに嫌がらせを仕掛け、会社から追放しようと画策していた陰謀家です。

でも、憎めない。

特に、大場部長と共闘した「安部礼司 THE MOVIE」(2009年)での香港接待決戦は爆笑モノでした。

そして、大場部長を午前中の北の丸公園に尾藤が呼び出すシーン。打って変わって「尾藤でいいよ、同期なんだから」と言って、胸襟開いて語り合う中年二人。哀愁があって良かったですね(第101回)。

こういう強敵がいてこそのチーム安部礼司ですね。

星田栄作先輩

はい、そんまんまです。声優は吉田栄作その人。シャア長の部下であり、刈谷の先輩として何回か登場します。

まあ、カッコイイ。

特に第75回。この回では上司の犬芝部長(CV:ルー大柴!)に刈谷がキレる、キレる。

そして、その刈谷を諫める星田先輩の大人の対応、惚れる!

あと、「マネーの虎」のオマージュ入ってましたね。

また、安部礼司の顔が吉田栄作になってしまい、モテまくり(暴走しまくり)の第177回も必聴です!

姫ちゃんが、もう少しで安部礼司に落ちる?!

大場ケイコ

大場嘉門部長が溺愛する最愛の娘。

「アチキ」という一人称といい、「オロローン、オロローン」という泣き方といい、そして南総サトミにも一歩も引かない恋の行動力で、おそらく、安部礼司の女性キャラの中では、「総務のカリコ」と1,2を争う強烈キャラでした。

ベストエピソード(神回)

なんせ500回を超える御長寿番組なので、好きなエピソードは挙げればキリがないのですが、幾つかピックアップしたいと思います。

幽霊とデート(第18回)

最初の恋人、岩月加奈さんとのデート回。

デートの待ち合わせ場所は、雑司が谷霊園?

加奈さんのちょっと妖艶な声音を聞けますよ♪

遂に告白

第91回後編で、安部礼司と倉橋優の関係にもひとつの区切りがつきます。

優ちゃんが「礼司」と名前で呼ぶの、この回が唯一?かも。

帰ってきた「ねるとん紅鯨団」(第108回)

煩悩の数と同じ第108回(笑)は、安部、飯野、大場部長の三人が合コンにチャレンジ!

大場部長の奥様初登場!(声優はまさかのアノ人!)

そして、失恋した神尾結衣子の安部礼司への復讐劇!(怖)

司会は勿論、この人!

伝説のラジオ番組同士の夢のコラボ!

第230回は、安部礼司と同じく、TOKYO・FMの人気看板番組「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー“アヴァンティ”」との夢のコラボです!

バーテンのスタンと安部礼司が不思議なテキーラの力で、入れ替わってしまい大騒動!

スタン、カッコ良すぎるやろ、惚れてしまうやろ。

神回です!

飯野平太の熊本サマーデイズ(第378回~第381回)

なかなかゴールインしない飯野平太と南総サトミ。

そんなサトミの実家(熊本・山鹿温泉の旅館)で、サトミの弟カズヤが中心になって巻き起こるひと騒動。

2人の絆を深める長編エピソード。

同じくシーズン8の「飯野平太の横浜ウィンターデイズ」(第398回~第404回)と共に必聴の長編エピソードです。

立ち食い蕎麦列伝(第409回)

都内の立ち食い蕎麦の名店を巡り、栗田ゆう子姫川皐月が、立ち食い蕎麦(スタンド蕎麦)の奥深い世界を探求する、ほとんど『美味しんぼ』の回です。

安部礼司が半沢直樹状態です。おまけに、各キャラが、二つ名を持って登場。

「かき揚げの礼司」「きつね蕎麦のお優」「コロッケの勇」て(笑)

エンディングも「Dang Dang 気になる」(美味しんぼOP)という気合の神回!

全然アベレージじゃない安部礼司恋愛事情(結婚までの波乱万丈)

安部礼司のエピソードには恋愛ものも多かったです(というか、主力だった)

ノリは90年代トレンディドラマ。

安部礼司が優ちゃんと結婚するまでに浮名を流した女性たち、皆さん覚えていますか?

脈ありから、片思い、付き合った(ひと)まで、結構いましたよね。

南野凪子、柿村・カテリーナ・和子、神尾結衣子、岩月加奈、飯野カナ、そして倉橋優。

これ、シーズン1からシーズン2位に集中します(シーズン3で結婚しちゃうからね)

恋愛事情が全然アベレージ(平均)じゃない、と、刈谷にも突っ込まれていました(笑)

お前は、90年代トレンディ俳優かよ!

よくぞ優ちゃんと結婚できたな、おい。

優ちゃんの元カレも登場して、三角関係、いや四角関係の時期もありました。

今でも大人気の岩月加奈さん、優ちゃんと対極でしたね。。

神尾結衣子ちゃん、ちょっと、かわいそうだったな・・・。おばあちゃんとのエピソードとか、とっても良い子でした。

この隠れモテリーマンに対して、同じ通り過ぎていったといっても、全く反対に、女性の側が「通過(アウトオブ眼中)」していったのが飯野平太。

THE後輩キャラにしてTHE(恋愛)轟沈王でした。

サトミちゃんとの大恋愛も行ったり来たり、苦難の周り道でしたね。

シーズン11に晴れて結婚するまで、ラジオの前の皆さんもヤキモキしましたよね。

そして、意外?モテる刈谷勇。

シーズン3の関西弁娘、ニシクミこと西久美子は、刈谷にゾッコンでしたね。

あと、刈谷といい感じになった加賀さゆりさん(シーズン4)。刈谷、不倫か?とってもアダルトな関係でしたが、さゆりは身を引きます。

「刈谷さんは記憶の銀行に預けることにしました。」(第195回)

とはいえ、刈谷と妻のいずみさんも、なかなか切れない「絆」を持っている訳です。

特に、二人が東大在学中の出会いを描いた第257回。

刈谷のキャラが違い過ぎて戸惑いますが、女子大生いずみさんの「恥を知りなさい!」は迫力ありました。

あの、夫婦にはこんな出会いがあったのかと。

刈谷て冷静に考えると、メチャクチャいい男ですよね。

マンネリ化と「刈谷ロス」

色々書いてきましたが、やっぱり、前半シーズンに集中してしまいますね。

特にトレンディドラマ顔負けの、長編恋愛エピソードは、聴きごたえありましたものね。

どうしても、作中の時間軸がリアルタイムと連動するので、登場キャラも段々とゴールインして行き、主要キャラの恋物語は終わりを告げていくわけです。

飯野とサトミの結婚で、一区切りついた感が。

故に、前半シーズンに比べるとマンネリ化という問題が出てきます。

そして、それ以上に番組に打撃を与えたのは、もうひとりの主人公ともいうべき刈谷勇の降板(渡米という設定)!!

シーズン13(第629回)での突然の降板です。

これには、全国のリスナー、特に、「カリヤ―」と呼ばれる刈谷勇信者ファンには衝撃的でした(かく言う私もカリヤーです)。

半分、刈谷の声が聞きたい為に安部礼司を聞いていたので、これ以降、めっきり聞かなくなってしまいました。いわゆる「刈谷ロス」です。

そうですね、カツオがいない「サザエさん」を見せられているような・・・。

あと、あれほど重要なレギュラーの降板があまりに「簡単」にあっけなく、あっさり退場していくのに違和感がありました。

刈谷の家族、いずみさんも、のんちゃんも登場しない。

前振りもない。

星田先輩やシャア長の、はなむけの言葉とかないの?

刈谷を降板させるなら、長編エピソードじゃないのか・・・。

この、大馬鹿もん!

シーズン14以降の、いわゆるリニューアル(55分1話完結方式から3話の小エピソードに分割)が、これに拍車をかけました。

ともかく短すぎて、話に没入できない、感情移入できないのです。

さすがに不味いと思ったのか、2019年には再リニューアル(55分3話から2話へ)、更には、2020年(シーズン15)からは、結局、以前の55分1話へ原点回帰しました。

それでも刈谷ロスのダメージ回復とまではいっていない気がします。

刈谷というキャラの持ち味、懐の深さ、硬軟織り交ぜた振舞い、ウィットに富んだ会話、物語のトリックスターというか、あのキャラはそう簡単には作り出せないと思います。

再び、日曜の黄昏時に、あの「あ~!はっはっはっ!」という、テンプルにカチンとくる笑い声を聞きたいものです。

★ちなみに、公式サイトで、シーズン1からシーズン13までの全話の内容予告が一覧になっているので(シーズン1はタイトルのみ)、振り返るのに最適です→「各回のあらすじ

回収されていないエピソード?

姫ちゃんの恋はどうなった?

営業の羽生さんとの恋はあのまま終了?美人キャラなんですが、恋には恵まれていない感があります。

姫ちゃんの大恋愛長編エピソードは企画しないのでしょうか?

フリーライターの行方?

サトミの元カレ。飯野とサトミがストレートに結ばれなかった原因とも言えるフリーライターの浜田幸太郎ことハマコーさん。

彼の著書が盗作の濡れ衣を着せられることで、サトミの心は揺れ動いて、結果的に、ハマコーの元へ走ります。

この第143回も、涙なしには聴けません。

にしても、ハマコーをマスコミから守る刈谷、カッコイイ。

で、そのハマコーさんとサトミのその後は、どうなったか。ここが聞き逃しなのか、本編では語られず、サトミが再び飯野の前に現れているようで・・・。

シーマ課長と息子のタクミ君

課長シーマ耕作。はい、もちろん『課長島耕作』のパロディです。

シーマ課長、逸田祥子さんといい感じだったんですが、どうなったんでしょう。

あと、シーマ課長が男手ひとつで育てた息子のタクミ君(中3)。

このタクミ君が、恋をして美少年?(碇シンジ風)に変身した話(第371回)も、その後どっかに行っちゃったような・・・。

シーマ課長また出ないかなかぁ。本家の課長はもう社長・会長も通過して相談役まで行っちゃいましたけど。

唯一の未放送回

第258回は、2011年3月11日の東日本大震災の発災により未放送になっています。