- 2022年4月18日
森達也『千代田区一番一号のラビリンス』~ジャンル不明!まさにラビリンスな天皇小説【感想・雑感】
「そんなこと言っていたら何もできない」 「だからタブーなんだよ。全方位的にトラップがある。それが天皇制の本質だ」 森達也『千代田区一番一号のラビリンス』現代書館、2022年、214-215頁。 「天皇小説」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? 一番 […]
「そんなこと言っていたら何もできない」 「だからタブーなんだよ。全方位的にトラップがある。それが天皇制の本質だ」 森達也『千代田区一番一号のラビリンス』現代書館、2022年、214-215頁。 「天皇小説」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? 一番 […]
2022年3月末某日 桜の満開の頃、久しぶりに神保町・古書店街を散策しました。 新型コロナウィルス禍も早2年。内外に様々な「変化」をもたらすこのパンデミックから、世界一の古書店街も無縁ではありません。 あれ?シャッターのお店多いな ド平日に神保町詣で […]
「ではまさにこの点についても,君は同じ考えだろうか?ほかでもない,多くの人々が哲学に対してきつく当ることのそもそもの責任は,その柄でもないのによそから入りこんできた,あの騒々しい連中にあるということだ。彼らは,お互いに罵り合い,喧嘩腰であって,いつも […]
考えのなかだけでは、誇張されたこと、真実ではないことと思われるような出来事が、現実の戦争においては至る処に生起するのである。 クラウゼヴィッツ『戦争論』(上)岩波書店、2000年、132頁。 2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに対して全面軍事 […]
イメージ写真は雪の中の市ヶ谷・防衛庁 【前編はこちら】 →後藤と荒川の「戦争と平和」の問答を紐解く【前編】~血まみれの平和と言葉遊びの20世紀 「後編」では、「戦争と平和」の問答の終盤と、警視庁での後藤の独語、そして米軍介入に関しての2人の会話を見て […]
「国家に永遠の敵もいない。永遠の友もいない。永遠なのは国利だけである。」 ヘンリー・パーマストン 日本アニメーション史上、おそらく最高傑作であり、かつ最大の問題作である押井守監督による劇場用長編アニメーション「機動警察パトレイバー2 the Movi […]
先日、ブックオフの創業者が逝去したというニュースがありました(2022年1月)。 ブックオフといえば、1990年代に「新古書店」と言われる全く新しい形態の古本屋を誕生させ、いまや当たり前の存在となっています。 そのあまりに斬新な営業スタイルは、90年 […]
首都東京で「何か」が起きた時、日本政府はどうするのでしょうか? 非常事態の鉄則は、国家がその指揮統制機能を失わないことです。 もし、それが失われてしまったら、元も子もありません。助けられる命も助けられない。 故に、政府自体が安全なところに退避する必要 […]
2022年1月13日午後10時30分にNHK総合で放送されたドキュメンタリーです(放送時間30分)。 横浜市消防局警防部司令課、司令センターを密着取材したもので、ナレーションもBGMもなく、淡々と、119番通報の受理の様子を追ったNHKらしい禁欲的な […]
2022年1月21日に、防衛大学に留学しているベトナム人青年が、警視庁に逮捕されたという報道がありました。 容疑は出入国管理法違反(金に困り、在留カードを他人に渡したらしい)。 その詳細は、置いておくとして、問題なのは、SNSなどのネットの反応でした […]