• 2020年2月19日
  • 2020年4月10日

軍事力という保険制度~軍事はゼロサムゲーム~

国家(政治権力)の最も裸の、原初的な機能は防衛であることは、容易に想像がつきますが、それが最優先かと言われると疑問符がつきます。 国家にとって、使用できるパイ(資源、予算)は有限だからです。 時折、まるでノンゼロサムゲームのように軍事が語られることが […]

  • 2020年2月17日
  • 2021年6月24日

西牟田靖『本で床は抜けるのか』~蔵書家の永遠の課題~

本書のタイトルを見て、青くなったり、不安になったりする人は多かろう。 かく言う、私も、この本を初めて見たとき、言い知れぬ不安が襲ってきた。 自分の書斎を思い浮かべて動悸が激しくなった・・・。 ノンフィクション作家の西牟田靖が、引っ越しの際に言われた便 […]

  • 2020年2月10日
  • 2020年11月14日

映画「スノーデン」(オリバー・ストーン監督)~恐るべし、アメリカ帝国~

本作は「JFK」「プラトーン」「ブッシュ」など、社会派の映画監督として知られるオリバー・ストーン監督の映画です。 NSA(米国家安全保障局)の元職員スノーデンによる告発を描いたノンフィクション映画です。 一言でいうと、“恐るべし、アメリカ帝国”。 C […]

  • 2020年2月4日
  • 2024年3月2日

「機動警察パトレイバー2 the Movie」の時系列を追ってみる~「Tokyoクーデター」の解説と余談(ネタバレ全開)

押井守監督、渾身の傑作にして問題作である「機動警察パトレイバー2 the Movie」。 本作は、舞台を「2002年」と明示しています。 そして各事象の発生日時も、特定できるように演出がなされています。 今回はその時系列を見ていきましょう(少し、与太 […]

  • 2020年1月21日
  • 2021年10月24日

一色登希彦『日本沈没』は、日本版『地球幼年期の終わり』か?【小松左京を超えた漫画版】(ややネタバレあり)

今回は、皆さんご存じの『日本沈没』のご紹介です。 但し、小松左京の原作小説ではなく、漫画版です。 なぜ、漫画版か? それは、この一色登希彦作の『日本沈没』が、本家『日本沈没』をある意味超えたSFコミックの傑作だからです。 (以下、小松左京原作は“原作 […]

  • 2020年1月11日
  • 2021年6月14日

哲学カフェは反知性主義の砦となるか~「哲学対話」ブームに隠されたもの

「地獄への道は、善意で舗装されている。」                     ゲーテ 最近、流行(?)の哲学カフェ(哲学対話)ですが、実は、この活動は、その「哲学」という名称とは裏腹に「反知性主義」的な傾向が潜んでいるのではないかと、疑うようにな […]

  • 2019年12月29日
  • 2022年5月16日

「機動警察パトレイバー2 the Movie」の政治哲学的考察 連載③ ~「戦後」のその後~「日本」の退場あるいは解体としての「攻殻機動隊」「雷轟」

連載①はこちらです。 →「機動警察パトレイバー2 the Movie」の政治哲学的考察 連載① ~押井守と「戦後」、前史としての『犬狼伝説』~ 連載②はこちらです。 →「機動警察パトレイバー2 the Movie」の政治哲学的考察 連載② ~「戦後」 […]

  • 2019年12月28日
  • 2022年6月27日

『2人のローマ教皇』実話に基づく映画~プラトンとダモクレスの剣~【感想・考察・解説】

映画「2人のローマ教皇」 【監督:フェルナンド・メイレス、2019年、英米伊亜合作、125分】 あらすじ 2005年。 ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の崩御に伴うコンクラーベ(教皇選出選挙)で、ドイツ出身で保守派のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(アンソ […]

  • 2019年12月22日
  • 2022年10月12日

ふるさと納税は開戦事由になるか?~筒井康隆『東海道戦争』~

“地方”の“東京”への“恥”の意識を好ましくないものと考える人も多いであろう。だが“地方”は“東京”にたいして“恥”の意識をもつことにおいてはじめて“地方”を自覚し、“東京”は“地方”を否定することにおいてしか“東京”であることはできなかった。このデ […]

  • 2019年12月16日
  • 2021年3月31日

「小松左京展~D計画」行ってきました!

東京の世田谷文学館で、「小松左京展~D計画」という、SFファンには垂涎の催しが開催されており、さっそく行ってきました! アクセス:芦花公園駅すぐ! 京王線の芦花公園駅南口を降りて、右方向。 この道を歩いて10分くらいで左手に建物が見えてきます。 会場 […]