防衛省見学ツアー当日レポート ~立入禁止の中へいざ!~【三島由紀夫の最期の場所】

「市ヶ谷」て何を意味するかご存じですか?

そりゃ、JRの駅だろ?新宿区の町名やろ?

はい、その通りです。

が、ここで言いたいのは、「永田町」が政界を指し、「霞が関」が中央官庁を指すと、同じ意味で、どこを表しているか、ということです。

答えは防衛省。市ヶ谷といえば、政府関係であるなら、防衛省のことを言っているのです。

見学ツアーがあります(しかも無料で)

実は、防衛省では、一般向けの見学ツアーを開催しているんですよ。

今回は、この防衛省見学ツアーをご紹介しようと思います。(実は5回以上行ってます・・・)

まさに、大人のための社会科見学!

午前午後の2回実施

※詳しい日程日時・予約方法は防衛省の公式ホームページでご確認ください。

正門前に集合、高台の上に防衛省のビルが建ち並んでいます。市ヶ谷台というだけあって、高台の上にビルが並んでますね。

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防衛省正門。ビル群一番左が庁舎A棟、

正門には、警備隊員(正式名は警衛隊員)が自動小銃(!)を持って立っています(もちろんホンモノ・・・)。

また、正門には昇降式のパイプがニョキニョキ出てきたり引っ込んだり・・・・。

これ実は、テロ防止用の車止め。通行許可を確認すると下がって、車が通過するとまた生えてきます(スーパーマリオのパックンフラワーみたいだな)。

もし、テロリストがトラックとかで突入してくると・・・・

・・・こんな感じになります。

なんか、正門から非日常感ハンパないですな。

さてさて、正門から、身分確認とセキュリティチェックを終えると、いよいよ敷地内です。

そうですねー、大体いつも10人前後の参加者、お子さんも結構混じってますね。

ガイドさん、警備員、それに制服自衛官の方が案内してくれます。

ここが日本の防衛中枢

敷地内に入りましてエスカレーターでいざ、市ヶ谷台の上に。

そこには、大小のビルが並んでいます。

地図

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(出典:防衛省ホームページ)

一番大きな庁舎A棟。ここは文字通り、日本の防衛の中枢、自衛隊の総司令部です。

統合幕僚監部と陸海空幕僚監部の四幕が勢揃いの上、内局や大臣室もある。

そして、ここの地下には、「中央指揮所」(CCP)が置かれている。

映画「シン・ゴジラ」で、鶴見辰吾演じる矢島統合幕僚副長ら自衛隊の最高幹部たちが会議をしていたアレ。

あの指揮所が置かれているのがこのビルの地下(一説には核爆発にも耐えられるとかなんとか)。

非公開なためわかりませんが、巨大なスクリーンに、階段状のコンソール席にオペレーター達が座って・・・みたいな感じですかね。

で、もちろん、そこは見られません。

歴史の舞台へ

さて、庁舎群を過ぎると、今回のツアーの目玉「市ヶ谷記念館」。

Memorial Hall

ここは、防衛省(当時防衛庁)が六本木から市ヶ谷に移転してくる際に、移築された建物(小さくなっています)です。

(今の東京ミッドタウンて、防衛庁跡地なんですよ!)

移築前は、陸上自衛隊東部方面総監部(陸上自衛隊の関東甲信地方の司令部)が置かれていていました。

ここは大きな歴史の舞台になりました。

まず、終戦後、東京裁判(極東軍事裁判)の舞台になりました。

そして、1970年には、あの、三島事件の舞台になります。

中に入りますと、市ヶ谷の歴史を簡単にまとめた映画の上映や、各種参考資料が見学できます。

Hall

東京裁判の法廷になった大講堂(空気が重い・・・)

2階に上がりますと、東部方面総監の執務室。

そう、ここに作家三島由紀夫ら楯の会会員と共に、東部方面総監を人質にとり、バルコニーから自衛隊員らに決起を促し、その後、自決します。

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三島が演説したバルコニー(室内から)

三島は総監と約束した上での面会でいたが、突然、日本刀を抜き総監を人質にとりました。

隣室で異変に気付いた自衛官たちが、総監室に突入し、三島らと乱闘になります。

その際、日本刀を振りまわし、ドアに、その太刀傷が残されています。

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ちなみに、外には、陸上自衛隊のUH1ヘリコプターも展示されています。

Helicopter

売店でお買い物タイム(ちょっとだけよ)

さて、市ヶ谷記念館を後にして、ツアーは厚生棟へ向かいます。

ここでしばしの休憩タイム。厚生棟にはコンビニや喫茶店、食堂があります。

が、ここで行かなければいけないのは、売店です!

自衛官御用達のグッズが所狭しと陳列されています。

我々、一般人も購入できるので、いざ突撃!

Pocketbook

今回の購入品の陸上自衛隊パスケース。

なんか、昔の警察手帳みたいですね。

これで職務質問も安心ですね!(官名詐称で逆に捕まるわ!)

軍事機密だ!

さて、短い短い(15分くらい?)の休憩の後は、厚生棟を出て、メモリアルゾーンへ向かいます。(コースは参加時間や時期などによって異なっているようです)

グラウンドを横切るのですが、ここで、同行の自衛官の方から

「グラウンドを撮影しないでください!」とアナウンスが。

おまけにグランドには鉄条網(あのトゲトゲの痛そうなヤツ)が設置されている・・・。

え、何?

それもそのはず、このグラウンドには、実戦部隊が配置されていたんです。

部隊名は、「航空自衛隊中部航空方面隊第1高射群第1高射隊市ヶ谷分遣班」。

うーん、一般人にはなんのこっちゃわからないのですが、要するに、対空ミサイルであるパトリオットの部隊がいるんです!

北朝鮮の度重なるミサイル発射実験に対して、万が一の都心部着弾に備えて、配備されているわけです。

Patriot pac3

(出典:航空自衛隊ホームページ)

実は、意外にも、ここ市ヶ谷に駐屯する実戦部隊は、このパトリオット部隊のみです。

(防衛庁が移転してくる前は陸上自衛隊の1個連隊がいたんですが)

メモリアルゾーンへ

さて、最後に訪れたのはメモリアルゾーン。

ここには殉職された自衛官の方々の慰霊碑があります。

日本は戦後半世紀以上、戦場になることはありませんでしたが、自衛隊は抑止力として警戒活動や厳しい訓練に励み、また災害派遣をこなしてきました。

その過程で少なからずの方が命を落とされました。

そのことはあまり、国民の間で意識されていないように感じます。

おわりに

ニュースでよく見るが、身近ではない自衛隊。

その中枢は意外に簡単に見学できちゃうんです。

ぜひ、一度、足を運んでみては如何でしょうか?

※当記事は管理人の体験レポートですので、実際の見学等詳細は防衛省ホームページをご覧下さい。

また現在は、見学コース等が変更されている場合もございますので、あらかじめご了承下さい。