- 2021年8月8日
- 2022年6月8日
オーベルシュタインの政治学【前編】~マキャベリズムと国家理性(銀河英雄伝説の考察)
「予はオーベルシュタインを好いたことは、一度もないのだ。それなのに、かえりみると、もっとも多く、あの男の進言に従ってきたような気がする。」 (皇帝ラインハルト) 田中芳樹『銀河英雄伝説10』東京創元社、2009年、117頁 田中芳樹『銀河英雄伝説』と […]
「予はオーベルシュタインを好いたことは、一度もないのだ。それなのに、かえりみると、もっとも多く、あの男の進言に従ってきたような気がする。」 (皇帝ラインハルト) 田中芳樹『銀河英雄伝説10』東京創元社、2009年、117頁 田中芳樹『銀河英雄伝説』と […]
★前編はこちら ⇒丸山真男と東京オリンピック~今だからこそ論文「超国家主義の論理と心理」を読んでみる【前編】(無責任の体系と多頭一身の怪物) 抑圧の移譲 「個人」が自律的・主体的に意識されないままで、天皇に近い層から最も遠い層に至るまで、全臣民が配置 […]
何(・)と(・)なく(・・)何物かに押されつつ、ずるずると国を挙げて戦争の渦中に突入したというこの驚くべき事態は何を意味するか。 丸山真男『超国家主義の論理と心理 他八篇』岩波書店、2015年、30-31頁。 新型コロナウイルスのパンデミックという事 […]
★前編はこちら ⇒アウシュヴィッツで哲学カフェを~「政治」を傍観した「哲学対話」のゆくえ【前編】(みんな政治が大嫌い) 「哲学の民主化」? この「政治」と「哲学カフェ」の関係を考える際、どうしても切っても切れない関係にあるのが「民主主義」です。 哲学 […]
昨今、「哲学カフェ」や「哲学対話」「哲学プラクティス」と称される市井の「哲学」の場が静かなブームになっているようです。 身近な疑問から社会問題など、あらゆるテーマを、老若男女問わず、社会的地位を抜きにして、対等に語り合う場。というのが大体の共通コンセ […]
今回、「政治」がテーマのアニメを取り上げようとしたのですが、意外と挙げることができませんでした。 作品のリアリティを出す為(演出)とか、サブテーマとしてなら幾らでもあるのですが、「政治」そのものがメインテーマになってくるアニメーション作品というのは、 […]
「あなたがどんなに政治が嫌いでも、どんなに政治に無関心でも、政治の方であなたを追いかけて来てしっかり掴んで離さない」 英国のある政治パンフレット※1 「政治学」について、どんなイメージをお持ちですか? 難しそう?自分には関係ない?胡散臭い? そうです […]
今回、遅ればせながら、宇野重規『民主主義とは何か』を読み終えましたので、その読後雑感を記したいと思います。 日陰者の政治学 とにかく、まず指摘したいのは、今回(2020年10月現在)、この本が、これほど注目され、話題になったことへの「驚き」です。 誤 […]
押井守監督の劇場版アニメ「機動警察パトレイバー2 the Movie」について、月刊「アニメージュ」紙上にて、押井守とスタジオジブリの宮崎駿との対談企画がありました。 題して、「映画・機動警察パトレイバー2をめぐって~時代にケリをつけるために」。 対 […]
「平和、俺達が守るべき平和・・・。 だがこの国の、この街の平和とは一体何だ?」 (劇中本編より) 日本アニメーション史上、最高傑作かつ最大の問題作であろう、鬼才押井守監督による1993年の劇場版アニメーション「機動警察パトレイバー2 the Movi […]