- 2022年11月21日
- 2022年12月17日
有川浩『図書館戦争』の政治学的考察②(政治思想的側面)~戦後民主主義の死と前近代への回帰
★前回の記事はこちら →「考察①(軍事的側面)~第三・四の武装組織としての図書隊、メディア良化隊」 戦後民主主義が虚妄だとか、平和憲法なんてつまらんということを公然と主張できること、そのこと自体が、戦後民主主義がかつての大日本帝国に対して持っている道 […]
★前回の記事はこちら →「考察①(軍事的側面)~第三・四の武装組織としての図書隊、メディア良化隊」 戦後民主主義が虚妄だとか、平和憲法なんてつまらんということを公然と主張できること、そのこと自体が、戦後民主主義がかつての大日本帝国に対して持っている道 […]
素直な人だと思う。 率直にそのまま書けばこういう感想になります。 一切の飾りなく、現状の苦境を吐露すれば、こういう言にしかならないでしょう。 「論座」2007年1月号に掲載された赤木智弘「『丸山真男』をひっぱたきたい~三一歳、フリーター。希望は、戦争 […]
「そんなこと言っていたら何もできない」 「だからタブーなんだよ。全方位的にトラップがある。それが天皇制の本質だ」 森達也『千代田区一番一号のラビリンス』現代書館、2022年、214-215頁。 「天皇小説」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? 一番 […]
★前編はこちら ⇒丸山真男と東京オリンピック~今だからこそ論文「超国家主義の論理と心理」を読んでみる【前編】(無責任の体系と多頭一身の怪物) 抑圧の移譲 「個人」が自律的・主体的に意識されないままで、天皇に近い層から最も遠い層に至るまで、全臣民が配置 […]
何(・)と(・)なく(・・)何物かに押されつつ、ずるずると国を挙げて戦争の渦中に突入したというこの驚くべき事態は何を意味するか。 丸山真男『超国家主義の論理と心理 他八篇』岩波書店、2015年、30-31頁。 新型コロナウイルスのパンデミックという事 […]
「あなたがどんなに政治が嫌いでも、どんなに政治に無関心でも、政治の方であなたを追いかけて来てしっかり掴んで離さない」 英国のある政治パンフレット※1 「政治学」について、どんなイメージをお持ちですか? 難しそう?自分には関係ない?胡散臭い? そうです […]
今回、遅ればせながら、宇野重規『民主主義とは何か』を読み終えましたので、その読後雑感を記したいと思います。 日陰者の政治学 とにかく、まず指摘したいのは、今回(2020年10月現在)、この本が、これほど注目され、話題になったことへの「驚き」です。 誤 […]
「人間は政治的動物である。」 アリストテレス『政治学』 「政治学を勉強したい!」て方は多いと思いますが(いや、あんまいないだろ・・・)。 最初に何を読んだらいいの?とお困りの方のために、管理人が独断と偏見で選んだ5冊をご紹介します! あ、ちなみに、こ […]