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架空の軍隊

  • 2025年5月30日
  • 2025年6月6日

マーガレット・アトウッド『侍女の物語』におけるギレアデ共和国の政治学的考察~アメリカ合衆国が解体し、神聖国家となる日【女性たちのキリングフィールド】

イランという一語をイラン・イスラーム共和国に変えた法令が、過去と現在の私を無意味な存在にしたことを私は知っていた。このような運命に見舞われたのは私のほかにも大勢いたが、だからといって気が楽になるわけではなかった。 A・ナフィーシー『テヘランでロリータ […]

  • 2024年6月28日
  • 2024年6月28日

【短い考察】映画「キャビン」~こんな秘密組織で世界が救えるわけね―じゃん(ネルフを見習え)

2012年、米 バイオハザード・シリーズに出てくるアンブレラ社は、ゾンビの基本原則の中でも抜きん出た企業の無能さを晒している。この多国籍企業の政治力が明白なものである一方で、その組織 としての能力は非常に疑わしい。 D・ドレズナー『ゾンビ襲来』白水社 […]

  • 2023年5月15日
  • 2023年11月2日

【考察】「シン・仮面ライダー」をライダー予備知識なしの政治学徒が観た感想~ショッカーVS.日本政府

人肉喰らいの食屍鬼の登場は、国際政治にどのような影響を与えるのだろうか。リアリスト の解答は、驚くべきものではあるが、いたってシンプルである。すなわち、そこでの国際関係には、何らの変化もないというのだ。このパラダイムは、人類に対する新たな実存的脅威が […]

  • 2022年12月2日
  • 2025年5月30日

有川浩『図書館戦争』の政治学的考察③(国際政治的側面)~日米同盟か日中同盟か、海洋国家か大陸国家か

★前回の記事はこちら →有川浩『図書館戦争』の政治学的考察②(政治思想的側面)~戦後民主主義の死と前近代への回帰 「政治が力のバランスの上に立っているという現実を、理想論におぼれて見失ってはならない。」 エドワード・ルトワック※1 第1回で、図書隊と […]

  • 2022年11月21日
  • 2025年5月30日

有川浩『図書館戦争』の政治学的考察②(政治思想的側面)~戦後民主主義の死と前近代への回帰

★前回の記事はこちら →「考察①(軍事的側面)~第三・四の武装組織としての図書隊、メディア良化隊」 戦後民主主義が虚妄だとか、平和憲法なんてつまらんということを公然と主張できること、そのこと自体が、戦後民主主義がかつての大日本帝国に対して持っている道 […]

  • 2022年11月21日
  • 2025年5月30日

有川浩『図書館戦争』の政治学的考察①(軍事的側面)~第三・四の武装組織としての図書隊、メディア良化隊

内戦には独特の陰惨さがある。それは骨肉間の闘争(Bruderkrieg)である。蓋し敵をも包摂する共通の政治単位内の闘争であり、両陣営ともに共通の統一体に対し同時に絶対的肯定と絶対的否定をもって臨むからである。 カール・シュミット『獄中記』※1 有川 […]

  • 2021年10月13日
  • 2022年12月14日

FAF(フェアリイ空軍)の考察【後編】~妖精の名を冠する空軍の全貌(神林長平『戦闘妖精・雪風』)

★【前編はこちら】 →FAF(フェアリイ空軍)の考察【前編】~妖精の名を冠する空軍の全貌(神林長平『戦闘妖精・雪風』) 将官や佐官 「刑務所別館」とさえ言われるFAFですが、それは、上に行けば行くほど違った様相を見せるようです。 将官や佐官(大佐クラ […]

  • 2021年10月13日
  • 2022年12月5日

FAF(フェアリイ空軍)の考察【前編】~妖精の名を冠する空軍の全貌(神林長平『戦闘妖精・雪風』)

「フェアリィ星の戦いは地球の毎日の出来事からは遠く隔たっているように感じられ、ジャムの脅威は忘れられたかのような現代の国際情勢だ。」 『戦闘妖精・雪風〈改〉』、14頁(リン・ジャクス『ジ・インベーダー』)。 神林長平の長編ハードSF『戦闘妖精・雪風』 […]

  • 2021年6月30日
  • 2022年11月12日

劇場版「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」~傑作は寝たまま起こすこと勿れ

監督 佐藤竜雄  1998年公開 テレビ版の思い出 実は、テレビアニメ版「機動戦艦ナデシコ」は、あまり好きではありませんでした。 通して全26話をリアル視聴しましたが、挿入されてくる劇中劇「ゲキガンガー」は好きになれなかったし、ユリカやアキトのドタバ […]