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政治学

  • 2024年7月24日
  • 2024年7月27日

3年B組金八先生スペシャル「贈る言葉」(1982年放送)での自衛隊批判を巡って【後編】~金八先生に贈る「戦後民主主義の特別授業」

★【前編】はこちら 「マスケット銃が歩兵を生み、歩兵が民主主義を生んだ」 J・F・C・フラー では、仮に弥一が反論できたとして(又は北先生が既に赴任していたとして)、どんな議論が行われたならば、戦争のメカニズム、真の「平和」への道を説くこと事が可能な […]

  • 2024年7月24日
  • 2024年7月27日

3年B組金八先生スペシャル「贈る言葉」(1982年放送)での自衛隊批判を巡って【前編】~桜中学の先生方に贈る「政治学の特別授業」

いかなる政府もトマス・ホッブズが『リヴァイアサン』で展開した国家統治の問題を内包することなしには、存立さえできないことを、人びとはしたたかに思い知るべきであった。そこを通過しないで、一国民の政治的成熟が得られるであろうか。 磯田光一『戦後史の空間』新 […]

  • 2023年11月26日
  • 2024年2月17日

【考察?】映画「翔んで埼玉」の政治学的考察(笑)~日本政府不在の謎(極東のアパルトヘイトの深層)

“地方”の“東京”への“恥”の意識を好ましくないものと考える人も多いであろう。だが“地方”は“東京”にたいして“恥”の意識をもつことにおいてはじめて“地方”を自覚し、“東京”は“地方”を否定することにおいてしか“東京”であることはできなかった。このデ […]

  • 2023年10月22日
  • 2023年10月22日

私人逮捕系YouTuberは「国家の敵」なのか?~リヴァイアサンの尾を踏んだ者たち(政治学の視点)

時代を色濃く反映する動画投稿サイトの世界。 従来の常識では考えられないような企画が次々生み出される世界ですが、最近、「私人逮捕系YouTuber」なるものが流行(?)しているようです。 これは、YouTuberが、痴漢をしていると思われる人間、高額転 […]

  • 2023年5月15日
  • 2023年11月2日

【考察】「シン・仮面ライダー」をライダー予備知識なしの政治学徒が観た感想~ショッカーVS.日本政府

人肉喰らいの食屍鬼の登場は、国際政治にどのような影響を与えるのだろうか。リアリスト の解答は、驚くべきものではあるが、いたってシンプルである。すなわち、そこでの国際関係には、何らの変化もないというのだ。このパラダイムは、人類に対する新たな実存的脅威が […]

  • 2022年12月2日
  • 2022年12月25日

有川浩『図書館戦争』の政治学的考察③(国際政治的側面)~日米同盟か日中同盟か、海洋国家か大陸国家か

★前回の記事はこちら →有川浩『図書館戦争』の政治学的考察②(政治思想的側面)~戦後民主主義の死と前近代への回帰 「政治が力のバランスの上に立っているという現実を、理想論におぼれて見失ってはならない。」 エドワード・ルトワック※1 第1回で、図書隊と […]

  • 2022年11月21日
  • 2023年10月21日

有川浩『図書館戦争』の政治学的考察②(政治思想的側面)~戦後民主主義の死と前近代への回帰

★前回の記事はこちら →「考察①(軍事的側面)~第三・四の武装組織としての図書隊、メディア良化隊」 戦後民主主義が虚妄だとか、平和憲法なんてつまらんということを公然と主張できること、そのこと自体が、戦後民主主義がかつての大日本帝国に対して持っている道 […]

  • 2022年11月21日
  • 2023年4月2日

有川浩『図書館戦争』の政治学的考察①(軍事的側面)~第三・四の武装組織としての図書隊、メディア良化隊

内戦には独特の陰惨さがある。それは骨肉間の闘争(Bruderkrieg)である。蓋し敵をも包摂する共通の政治単位内の闘争であり、両陣営ともに共通の統一体に対し同時に絶対的肯定と絶対的否定をもって臨むからである。 カール・シュミット『獄中記』※1 有川 […]

  • 2022年9月4日
  • 2022年12月14日

映画「二百三高地」~「美しい国・日本」「美しい国・ロシア」、今では描けない戦争の悲惨さ

1980年(日本) 「せやけど、ロシア人が皆、日本人の敵だと思うような考え方だけはしちゃいかんぞ。」 本編より 日露戦争の旅順攻囲戦を描いた大作です。旅順要塞攻略を目指す第三軍の司令官・乃木希典大将(演:仲代達矢)と、召集されて旅順で戦うことになる小 […]

  • 2022年7月16日
  • 2022年12月14日

村上篤直『評伝小室直樹』~『シャンタラム』から政治学原論まで【感想・雑感】

「人生は短い。一生を学問に費やそうと思ったが、あっという間だよ」 村上篤直『評伝小室直樹』(下)ミネルヴァ書房、2018年、567頁。 在野の巨人と言えば、誰を思い浮かべるでしょうか? 私だと、パッと思いつくのが、西のエリック・ホッファー、東の小室直 […]