- 2026年9月11日
- 2026年9月12日
オルダス・ハクスリ―『すばらしい新世界』はプラトンの理想国なのか──魂を目覚めさせる国家、眠らせる国家(ある哲学者の肖像)
「支配の地位につく者は、けっして支配権力に恋こがれるような者であってはならないのだ」 プラトン『国家』(下)岩波書店、2003年、111頁。 ディストピア小説といえば、何が思い浮かべますか? 真っ先に出てくるのは、ジョージ・オーウェル『1984年』で […]
「支配の地位につく者は、けっして支配権力に恋こがれるような者であってはならないのだ」 プラトン『国家』(下)岩波書店、2003年、111頁。 ディストピア小説といえば、何が思い浮かべますか? 真っ先に出てくるのは、ジョージ・オーウェル『1984年』で […]
一九一四年の大戦の基本要素で――これはいつの時代でもいえることだが――敵味方を問わず一貫して見られた傾向は、より困難な戦争は手がけたくない、現実はこうであるかもしれない、という疑念にもとづく行動はとりたくないというものだった。 バーバラ・W・タックマ […]
「地上、海上、航空と分ける時代は過ぎ去った。将来、戦争があるとすれば、我々は地上、海上、航空のすべての軍事要素を1つに集中して戦うであろう」ドワイト・D・アイゼンハワー(1958年) 先日、NHK「映像の世紀 バタフライエフェクト」シリーズの「陸軍V […]
無防備の国民には友しか存在しない、と考えるのは、馬鹿げたことであろうし、無抵抗ということによって敵が心を動かされるかもしれないと考えるのは、ずさんきわまる胸算用であろう。 カール・シュミット『政治的なものの概念』未来社、2006年、60-61頁。 ※ […]
人肉喰らいの食屍鬼の登場は、国際政治にどのような影響を与えるのだろうか。リアリスト の解答は、驚くべきものではあるが、いたってシンプルである。すなわち、そこでの国際関係には、何らの変化もないというのだ。このパラダイムは、人類に対する新たな実存的脅威が […]
いかなる政府もトマス・ホッブズが『リヴァイアサン』で展開した国家統治の問題を内包することなしには、存立さえできないことを、人びとはしたたかに思い知るべきであった。そこを通過しないで、一国民の政治的成熟が得られるであろうか。 磯田光一『戦後史の空間』新 […]
唐突ですが、 「チャタムハウスルール」というのをご存じでしょうか? 「チャタムハウス」とは、ロンドンにある「英国王立国際問題研究所」(RIIA)の置かれた建物の名称で、転じて、RIIAを指す言葉になりました。 アメリカ大統領官邸をホワイトハウスと呼ぶ […]
ある一つの強大国があって、他の王国を圧倒し、世界王国を樹立し、他の王国をこの世界王国のもとに統合してしまうよりも、戦争状態のほうが望ましいのである。というのは、統治の範囲が広がりすぎると、法はその効力を失ってしまうのであり、魂のない専制政治が生れ、こ […]
イランという一語をイラン・イスラーム共和国に変えた法令が、過去と現在の私を無意味な存在にしたことを私は知っていた。このような運命に見舞われたのは私のほかにも大勢いたが、だからといって気が楽になるわけではなかった。 A・ナフィーシー『テヘランでロリータ […]
「盲目の国では隻眼の者は王である。」 古代ギリシアの格言 ローマ教皇(法王)の逝去に伴い、枢機卿団で開催される教皇選挙(コンクラーベ)を描いたフィクションです。 次々と有力候補の秘密が暴かれ、混沌としていくコンクラーベの人間模様・権力闘争を描いたポリ […]